旦那は、Yahoo!防災速報に宮崎の実家を登録しています。
ある日、スマホを見て突然言いました。
「やばい…。レベル3の大雨警報だって。」
その瞬間、家の空気が変わりました。
義父はすい臓がん。
義母は認知症。
二人とも普通に歩くことも難しい状態です。
「避難って…どうするんだろう。」
車はもうありません。
少し前に売却しました。
私はその時、
「亡くなった後に名義変更するより、生前に売っておいた方がいい。」
そう考えていました。
でも、この時、旦那は何度も同じことを繰り返します。
「車、売らなきゃ良かったかな。」
「避難所まで1キロくらいなら行けたかもしれない。」
「車があればシェルター代わりにもなった。」
でも、その数秒後には、
「いや、あの時はもう運転できる状態じゃなかった。」
「余命も近いと言われていたし、亡くなってからだと手続きも大変だから早く売ったんだった。」
また最初に戻る。
まるで、
『鶏が先か、卵が先か』
答えが出ない無限ループでした。
さらに停電。
携帯も充電が切れたようで連絡が取れません。
旦那がぽつり。
「車があれば充電もできたのにな…。」
私は何も言えませんでした。
「大丈夫だよ。」
そんな軽い言葉では済まない。
本当に心配している人に、簡単な慰めは無責任な気がしたからです。
そして数日後。
熊本で地震。
宮崎でも震度5を観測しました。
でも今回は以前とは違いました。
義父は病院。
義母は老人ホーム。
それぞれ安全な場所にいました。
その瞬間、
今まで胸を締めつけていた不安が、少しだけ軽くなったんです。
以前の私は、
「介護にお金をかけすぎると家族がギスギスする。」
そう思っていました。
だから、
できるだけお金を使わない方法ばかり考えていました。
でも今は違います。
不安を抱え続けるくらいなら、お金を使って安心を買いたい。
そんな考えに変わりました。
もちろん施設や入院には費用がかかります。
でも、
夜中に災害情報を見るたび、
「避難できるかな。」
「転んでいないかな。」
「連絡が取れない。」
そんな不安を抱え続ける毎日より、
安心して眠れることの方が、ずっと大きな価値があると感じています。
遠距離介護は、
介護だけではありません。
災害もあります。
停電もあります。
認知症もあります。
病気もあります。
想定どおりに進むことなんて、ほとんどありません。
だからこそ、
その時その時で、
家族みんなが少しでも安心できる選択をしていくしかないのだと思いました。
まとめ
今回の出来事で私が一番感じたこと。
それは、
「安心に勝るものはない。」
ということでした。
介護費用は大切です。
でも、不安を抱え続ける毎日にも、見えない大きな代償があります。
もし昔の私に声をかけられるなら、こう伝えたいです。
「お金を守ることも大切。でも、家族が安心して過ごせる環境は、それ以上の価値があるよ。」
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